番外編／かつろうキッチンの笑豊巻

本日は番外編として、令和3年3月10日に葛飾区役所（5階 庁議室）で行われました葛飾ろう学校（かつろうキッチン）の皆さんによる表敬訪問へ「葛飾元気野菜取材班」（通称：葛元さん）がおじゃましてきました。

今回の表敬訪問におじゃました経緯を簡単に説明いたしますと、かつろうキッチン（東京都立葛飾ろう学校）の皆様が、第14回全国高校生食育王選手権において全国345チームの頂点「第 14 代食育王」の座を獲得。

そして、選手権の課題の１つとなる「食育プレゼンテーション＆調理」において、葛飾元気野菜の代表となる小松菜を使用した「笑豊巻」（えほうまき）を作られたと聞けば、葛元さんが行かないわけにはいきませんよね（笑）

葛飾ろう学校の活動について

東京都立葛飾ろう学校は、西亀有にある聴覚に障がいのある子供たちの学校です。
全国で唯一調理師免許が取得できるろう学校で、調理師を目指す同校の生徒が運営するレストラン「かつろうキッチン」は地域に親しまれるお店として注目されています。

同校では、2019 年度から葛飾区のこども食堂との交流を行っており、今回の大会での決勝テーマが「地域のお悩み解決レシピ」と発表された事を受け、「こども食堂に来る葛飾区の子どもたちにおいしくて栄養のあるものを食べてほしい」と考え、メニューを考え始めたそうです。
（メニューはジャンルを問わないが、1品のみの提供）

様々な条件と照らし合わせ、「恵方巻をテーマにして2月に子どもたちに配るのはどうだろう！」ということで恵方巻に子どもたちの笑顔を願い「笑豊巻」とすることにしたのだとか。

余談ですが、諸事情により2月に笑豊巻を配る事が出来なかった為、代わりに2月のバレンタインにあわせてチョコマドレーヌを子どもたちにプレゼントされたそうです。

材料は葛飾区フードバンクの鯖缶を活用し、区の特産・小松菜を取り入れた節約レシピを考案。

地域の課題解決だけでなく、地域食材の活用、子どもたちへの優しさ溢れる活動には本当に頭が下がります。

笑豊巻のレシピ

気になる笑豊巻のレシピは下記の通りになりますので、ぜひ皆さんも作ってみて下さい。

【笑豊巻材料（１本分）】
A（ご飯）
ご飯…180g、塩煎りごま…10g、小松菜（茎）…50g、ごま油…3g
B（椎茸の甘煮）
干し椎茸…3g、出汁…300g、みりん…大さじ1、 砂糖…大さじ1、醤油…大さじ1
C（出汁巻き玉子）
卵…3個、出汁…60ml、みりん…8ml、薄口醤油…小さじ1、酒…小さじ1、砂糖…大さじ1
D（サバのコチュジャン和え）
鯖缶（水切り）…40g、コチュジャン…小さじ1/2、はちみつ・味噌・ごま油…
各小さじ小程度
E（にんじんのナムル）
人参…30g、鶏ガラスープの素…1g、ごま油…3g
F（小松菜の葉）
小松菜（葉）…30g、醤油…2g
G（もやしのナムル）
もやし…30g、塩・黒こしょう…少々、ごま油…小さじ１
H（その他）
お好みの漬物、焼きのり（海苔巻きに使う用）

【笑豊巻作り方（１本分）】
１．材料B：干し椎茸を水で戻して、薄切りにし甘煮にする。
２．材料C:玉子焼きを作る。
３．材料D:鯖缶を調味料と混ぜ合わせる。
４．材料E:人参を4㎝の千切りにし、ゆで、調味料を加えて和える。
５．材料G:もやしをゆで、調味料を加えて和える。
６．材料A/F:小松菜を葉と茎に分けてゆでる。
７．材料F:小松菜の葉は醤油洗いし、下味を付ける。
８．材料A:小松菜の茎は細かく切り、ごま油で和える。
９．材料A:ご飯に８の小松菜の茎、塩煎りごまを加え切り混ぜる。
10．まきすを使用し、９のご飯を海苔の上に敷き、用意した具材を海苔で巻く。
11．食べやすい大きさに切る。

料理初心者の方は、干し椎茸を水で戻すのにかかる時間や、醤油洗いの方法などを調べてから挑戦してみて下さいね。

表敬訪問の様子

簡単ではありますが表敬訪問の様子をお伝えいたします。

久保井礼（東京都葛飾ろう学校長）様の「これからも皆様との理解を広め、地域の輪を広めたい」という挨拶にはじまり、青木区長（葛飾区長）から「皆さんが頑張った素晴らしい成果だと思います。中でも小松菜を大きく取り扱ってくれた事は、産品の農業の皆さんにも喜んでもらえる。地産地消ってとても良い言葉だと思いますし、これからも葛飾の物を使って欲しい。」と讃辞の言葉が送られていました。

実際の大会で使用された動画の視聴も行われました。

同校が考えて制作した「食育4択クイズ」では、「小松菜」を題材にした内容でしたが、このクイズを考えるにあたり江戸東京博物館に取材に行き、インタビューや30冊以上の本を調査して作られたそうです。

動画を見終わった後には、会場の皆さんが大きな拍手を贈っていた事が印象的でした。

かつろうキッチンの皆さんへ贈呈された花束、記念品の中にはJA東京スマイルから小松菜がプレゼントされました。

美味しい小松菜は、かつろうキッチンの皆様の腕で絶品料理として、地域の皆様を笑顔にしてくれる事でしょう。

かつろうキッチンの皆様！
これからも葛飾元気野菜をよろしくお願いいたします！

さいごに

地元農家の愛情が詰まった葛飾元気野菜は、地域の食育にも大きく役立っております。

生産農家や飲食店の皆様と力を合わせて、これからも葛飾元気野菜が地域のお役に立てるように頑張っていきたいと思います。